ブログの『質』に文字数は関係ない!検索者とGoogleの視点から考えよう

ブログで稼ぐことにおいて「質の高い記事」を書くことは何よりも大事なことですし、

誰しもが「少しでも質の高い記事を書きたい」と思っているはずです。

ですが、そもそも

  • ブログにおける「質(クオリティ)」とは何でしょうか。
  • 「質の高い記事を書く」とはどういうことでしょうか。

これを理解せずして、高品質なブログ記事を書くことは当然できません。

今回は、

ブログの質を高めるために重要な知識について書いていきます。

目次

ブログの『質』に文字数は関係ない

「質の高いブログ記事」とは何なのか。

僕も初心者のころからずっと「少しでも質を上げよう!」「質の高い記事を書こう!」と強く意識してきましたが、

正直「質とは何か」を全く知らないままそのように思っていた時期もありました。

よくありがちなのは、

  • 文字数が多いこと
  • 情報量が多いこと

が「質の高い記事」だと勘違いして、とにかくボリューミーな記事に仕上げようとすることですが、これは完全に間違いです。

僕も最初の頃はよく「いかに文字数を増やすか」を意識して、無駄に文章をかさ増ししていましたし、

あらゆる情報をかき集めて「これでもか!」といくらいてんこ盛りにしていました。笑

ですが、

文字数の多さ(情報量の多さ)は『上位表示のされやすさ』には全く関係がないとGoogleが明言しています。

以下、Googleのジョン・ミュラー氏が実際に語ったことです。↓

私だったら記事の長さなんて気にせずに、ユーザーに役立ち説得力があるものを、確実に提供できるようにするだろう。それを達成するには、短い記事で十分な場合もあるし、情報をたっぷりと揃えた長い記事が向いている場合もある

本質的には、コンテンツというものは、情報発信側である「あなた」と、情報受信側であるユーザーとの間で成り立つものだ。第三者の立場である私たちグーグルは、語数を数えるアルゴリズムは持っていない。

「検索エンジンに評価されるには、最低でも1000文字以上が必要だ」とか「記事に文章を追加して2000文字にしたら順位が上がった」とかいう話を、ときおり耳にする。

断言するが、単純に文字数が多い・少ないでグーグルは関連性や品質を評価したりはしないミューラー氏が言うとおりだ。「文字を増やしたら順位が上がった」というのは、文字数が原因ではない。情報を追加してユーザーの検索クエリに対してより関連性が高い内容になったからだ。

出典:「文字数が多いページはグーグルで上位表示されやすい」はSEO都市伝説

これは、昔“文字数信者”になりかけていた僕に、コンサルタントの方が「文字数は関係ないよ」と言って送ってくれたもので、衝撃を受けたのを覚えています。

文字数だけではなく、情報量もです。

「明日の天気は?」という質問に対して、3,000字(に匹敵する)回答をする人はいないはずです。

だいたい「晴れ」「雨」「曇り」といった短い回答をしますよね。その方が相手にとっても良いはずです。

ですが、「東京都でダウンバーストが発生する条件やメカニズムは?」といった質問に対して一言で答えることは困難で、2000~3000文字に匹敵する丁寧な解説が必要になるかもしれません。

逆に「関連性」という観点に関して言えば、

質問に対して関連性が薄い情報を載せすぎてしまうと、Googleからの評価が下がってしまうこともあります。

もしも、よくありがちな【記事の質=コンテンツボリューム】だという勘違いをしてしまっているのなら、今すぐに改善しましょう!

記事の質とは、検索者とGoogleの2つの視点で決まる

記事の質は、『検索者視点』と『Google視点』の2つの視点から高める必要があります。

  • 検索者から見て質がいい記事
  • Google から見て質がいい記事

まずそもそも、ブログや記事って誰のためのものでしょうか?

答えは単純明快。「検索者のためのもの」です。

検索者が悩みや疑問を解決するために『検索』という行動をし、答えが書いてありそうなサイトにアクセスします。

あなたはその検索者の悩みや疑問に対して、記事を提供しているわけですよね。

であれば、検索者の悩みや疑問を解決し、満足してもらうコンテンツを作らなければいけません。

その精度が高い記事が『検索者視点から見て質が高い記事』ということになります。

ただ!

最終的にその記事の良し悪し…つまり「いかに検索者にとって価値のある記事か」を判断するのはGoogleなので、

Googleから見て良い記事…つまり「検索者にとって十分に価値のある記事」と判断してもらえるように意識して書かなければいけません。

これが『Google視点から見て質がいい記事』を書くということです。

『検索者視点』で質の高い記事を書くこと

上述したように、

『検索者視点』で質の良い記事を書くというのは、検索者の悩みや疑問にしっかりと答え、満足してもらうということです。

逆にあなたのサイトに訪れたのに、悩みや疑問に対する答えが全然書いてなくて、ただただ文字数を稼いでいるだけの記事だったらどう思うでしょうか?

寿司が食べたくて寿司屋に行ったのに、寿司のメニューが全然なくてカレーやラーメンが出てくるみたいなことです。

もっと言うと、

「疑問や悩みにしっかりと答える」のなんて最低限のことで、いかにプラスαの価値提供ができるかが「質の高さ」に繋がります。

  • 他のサイトよりも分かりやすい
  • 他のサイトにはない新情報がある
  • 他のサイトよりも「答え」の数が多い
  • 記事構成や文章力が高くて読みやすい
  • サイトのデザインがオシャレで好感を持てる
  • 根拠や証拠がしっかりと書かれていて情報に信頼性がある

などなど。

いくらでもプラスアルファの価値を提供し、ライバルサイトと差別化する余地はあります。

検索者にとっていかに価値があるか(=満足度)は、ゼロひゃくではなく尺度なので、

高めようと思ったらいくらでも高めることができますし、天井はありません。

どのようにしたら、検索者目線で記事の質を高められるか?

それは「常に検索者目線で記事作成をすること」です。

僕たちはついつい、「何文字以上書くべきか」「見出しは何個作ろうか」「どんなネタがアクセスきやすいか」「1日何記事書こうか」「1記事あたり何時間で書こうか」みたいな、制作者目線のコトばかり考えがちになります。

制作者としてコンテンツ制作に没頭していれば、多少は仕方ないことかもしれませんが、

検索者にとってあなたが「1日に何記事書いたか」とか「何文字以上で書いたか」とか「どんなネタを狙って記事を書いているのか」とか、全部どうでもいいことなのです。

このような制作者目線の思考をできるだけ排除し、

  • どんな情報を載せたら検索者の疑問が解決できるか
  • 他にどんな情報がプラスしてあったら検索者は喜ぶだろうか
  • どんな構成で書いたら検索者は読みやすいのだろうか
  • どんな言い回し(言葉遣い・文章)をしたら検索者に伝わりやすいか
  • どれくらいの頻度で改行し、太字を入れ、どんな色のマーカーを入れたら検索者が見やすいか

といったように、徹底的に検索者目線に立って工夫を凝らしていきましょう。

この精度が高ければ高いほどサイトの滞在時間が伸びたり、サイト内の回遊率が上がったり、離脱率が下がったりするので、

必然的にGoogleから「検索者にとって価値の高い記事」と評価され、上位表示されるようになります。

もう一度いいます。

常に検索者の目線に立ち、「いかに検索者の満足度を上げられるか」を突き詰めて記事を作成しましょう。

それが『検索者視点で記事の質を高める』ということです。

『Google視点』で質の高い記事を書くこと

ただ、検索者視点とは別に『Google視点』でも記事の質について考える必要があります。

なぜなら、

その記事が検索者にとって価値があるかどうかはGoogleが判断するからです。

決して僕でもあなたでもありません。

Googleには検索アルゴリズムというものがあり、200もの評価基準を設けてその記事がどのくらい検索者にとって価値があるかの総合点を算出しています。

その総合点の順位が、検索順位だと思えば分かりやすいですね。

検索アルゴリズムの詳細は非公開ですが、

分析して傾向を知ったり、

過去のGoogle関係者の発言を聞いたり、

Googleのホームページから確認できるガイドラインを確認して、どんなコンテンツ作成を心がけたら評価が上がるのかを勉強したり

することで、「Googleが評価するコンテンツ」を知ることができます。

『品質に関するガイドライン』の基本方針に、超本質的なことが書かれていますので参考までに。↓

『品質に関するガイドライン』の基本方針
  • 検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する
  • ユーザーをだますようなことをしない。
  • 検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
  • どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

もう、これに尽きると言っても良いです。

「200の評価基準を設けた検索アルゴリズムがある」と書きましたが、

結局それもこの基本指針に集約されるからです。

また、検索順位の基準として書かれている超重要な部分を抜粋しますので、必ず読んで下さい。

Google の検索結果におけるサイトのランキングを上げるうえで最も大切なことは、情報を豊富にして、コンテンツのテーマを示す関連性の高いキーワードを適切に含めることです。

ただし、ページのランキングを上げる目的で、語数は多くてもオリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったくないページを作成して、ユーザーの関心を引こうとするサイト所有者もいます。Google では、無断複製されたページや、オリジナルのコンテンツがほとんどなくユーザーにとって価値のないページを表示することでランキングに入ろうとするドメインに対して、処置を取ります。

引用:質の低いコンテンツ

ただ、これらを読んでお分かりいただけたと思いますが、

結局のところ「ユーザー(検索者)にとって価値ある記事を書きましょう」としか言っていませんw

逆に「語数だけ多くてオリジナリティがない、ユーザーにとって価値のないと判断したコンテンツは飛ばす」とも言っています。

高品質なコンテンツに必要な要素『E-A-T』

『E-A-T』という概念を必ず覚えてください。

『E-A-T』とは、高品質なコンテンツと認められるために必須な3つの要素のことです。(↓必読!)

Google には、Google のアルゴリズムが適切な検索結果を提供しているか検証し、Google に知見を提供する品質評価者という役割が存在します。

品質評価者は、Google が E-A-T と呼ぶ基準をコンテンツが満たしているかを判断するために特別な訓練を受けています。この基準は「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」を意味します。

引用:品質評価ガイドラインとE-A-Tについて

高品質コンテンツの3大要素【E-A-T】

E:Expertise(専門性)

A:Authoritativeness (権威性)

T:TrustWorthiness(信頼性)

つまりGoogleは、

「サイトや記事の品質を評価するのに、『専門性(E)』『権威性(A)』『信頼性(T)』の3本柱を非常に重要視している」

と明言しているのです。

専門性

『専門性(Expertise)』とは、

そのサイトがどんなジャンルを専門的に取り扱っているかや、あるいはその記事がどんな内容を主として書いているのか、ということです。

例えば、

「料理や車、旅行など、あらゆるジャンルの記事を書いてます!」という雑記サイトが書いた料理に関する記事よりも、
「料理しか書いてません!」という特化型サイトが書いた記事の方が、『専門性』という部分では高く評価されます。

また、例えば『大谷翔平選手の母親について』の記事を書いたときに

  1. 大谷翔平の家族構成は?父・母の職業や兄弟の人数、彼女の存在についても調べてみた!
  2. 大谷翔平の母親は加代子で年齢59歳!高身長でバトミントン全国レベルの選手だった!?

この2つの記事であれば、どちらの方が『専門性』が高いと評価されるでしょうか。

もちろん、大谷翔平選手の母親について内容が特化している『2』ですよね。

ちなみに、

トレンドブログで稼げない人にありがちなのが『1』のパターンです。

間口を広げようと「家族構成」「父」「母」「兄弟」「彼女」など、異なる内容のキーワードを詰め込もうとした結果『専門性』が下がり、上位表示されない記事になってしまうのです。

個人のブログ運営で『専門性』を高めるためには、とにかく内容を1つに絞ることです!

トレンド系の雑記ブログだとしても、一つの記事で書くネタは一つです!

一つの記事で父も母も兄弟も彼女も書こうとしない。母親について書くと決めたら母親に関する内容にとことん特化させましょう。

権威性

『権威性』とは、簡単に言えば『誰が書いているか』です。

例えば、

ある病気に関する記事を書いたときに、それを書いた人が『医師』や『クリニック』なのか、あるいは『一般の素人』なのかで説得力は全然違うわけです。

その道のプロや、団体・組織(法人)の方が『権威性』という側面では有利なんですよね。

「じゃあ、特に専門的な肩書もない個人の私じゃ無理じゃん…」

と思われたかもしれませんが、全然大丈夫です。心配はいりません。

Googleが、

「専門性に関して、形式的な裏付けは必要ない。誰しもが『生活の中の専門家』だと価値づけている」

と明言しています。↓

こうした話題に必要な「専門性」には、形式的な裏付けはさして必要ない。

多くの人びとが、何かしらの製品とかレストランとかいったものについて、極めて詳細で役に立つレビューを書いていたりする。多くの人々が、フォーラムやブログで生活の知恵や経験をシェアしている。

こうした普通の人々は、おそらく、彼らが生活の中で経験してきたそうしたトピックにおいては、エキスパート(専門家)と考えて差し支えないだろう。

もし、ある特定の個人が作成したコンテンツが、その個人をそのトピックにおける「専門家」たらしめるようなタイプのもの、もしくは人生経験の量をともなうものであれば、我々はこれを「生活の中の専門家」として価値づけ、また、その個人もしくはページ、もしくはサイトが、正式な教育や訓練をその領域で積んでいないからといって、そこにペナルティを与えるといったことは行わない。

引用:Google “E-A-T”解説と攻略

トレンド系の雑記ブログなど、

専門家でも何でもない個人が『権威性』を高める方法は、自分の意見をしっかり書くことです。

よくトレンド系雑記ブログとかだと、他のサイトから情報を引っ張ってくるだけの「ほぼコピペ文」だったり、Wikipediaみたいな「情報が載ってるだけの記事」になりがちですが、

そこにあなたの個人的な意見や見解、推測などをできる限り加えて、独自性のあるコンテンツに仕上げましょう。

あとは運営者プロフィールを充実させたり、盛り盛りになっても良いので、出来る限り自分はプロであるという記述をしましょう。

僕はトレンドブログの方では自分を『トレンドメディアクリエイター』と名乗り、
過去にある読者から感謝のメールをいただいた実績を公開しています。笑

誰も疑ったりツッコんできたりしません。

信頼性

『信頼性』とは、その情報がどれだけ“真実”だと信じることができるかです。

僕が自分の言葉だけで「質の高い記事とはこうである!」「E-A-Tとはこうである!」と言わず、
実際にGoogleのガイドラインに書かれている文章を引用しているのは、まさに『信頼性』の評価を上げるためです。

発信する情報は真実でなくてはならず、その根拠や証拠をしっかり記述することで、その内容が真実だと信じてもらえるわけです。

学術論文だって、たくさんの参考文献が記載されていますよね?

もしもそれらが一切ない論文を読んだとき、あなたはどう思うでしょうか。

いかにその情報が事実だと信用できるか。それが『信頼性』です。

ブログにおける「記事の質」とは?【まとめ】

ブログ運営者なら誰しも記事の質は高めたいし、コンサルタントから「記事の質を高めましょう」というような指導をされることもあるかもしれません。

だけどそもそも「記事の質とは何なのか」「質を高めるとはどういうことなのか」かという本質的な部分を理解していないと、質を高めようがありません。

ブログにおける「記事の質」とは

  • いかに検索者にとって価値ある記事か
  • いかにGoogleが定める「高品質なコンテンツ」をクリアできるか

この2つのことであり、この2つの精度を上げることを「記事の質を高める」と言います。

そもそも記事は「検索者のためのもの」なので、検索者が満足するものでなくちゃいけない。

そして最終的に記事の良し悪しを判断するのはGoogleなのだから、Googleが定める「高品質なコンテンツ」に沿ったコンテンツを作らなくちゃいけない。

だから『検索者視点』と『Google視点』の2つの観点から、記事の質を高める努力をする必要があるということです。

前半に書いたように、決して文字数が多いだとか情報量が多いとかではありません。

もちろん検索者の悩みに対する回答(情報)は多い方がいいですし、最新の情報が盛り込まれていたら強いです。

ですが「かさ増し」目的の文字数稼ぎや情報量稼ぎに何の意味もありませんし、全然本質的ではありません。

むしろ、ユーザビリティや関連性の観点から評価が下がる可能性の方が高いです。

E-A-Tも紹介しましたので、ぜひ本質的に理解するようにしてください。

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