今回は、個人におけるDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)を軸とした“理想のライフスタイル”提案型の情報発信ビジネスについてお話していきます。
情報発信ビジネスとは、メディアで情報を発信することで商品・サービスの購買につなげるビジネスです。
インターネットが普及する前は、資本力のある企業だけが、テレビや新聞などのマスメディアに巨額の投資をすることで情報発信することが可能でした。
ところがネットが普及した昨今では、個人でも情報発信をして影響力が得られるようになり、
資本力のない個人でもネットの力で商売をすることが可能になりました。
ただ、趣味レベルの発信では当然まともなビジネスをすることは出来ませんし、
『DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)』や『理想のライフスタイル提案型』といったポイントを押さえていかなければなりません。
情報発信ビジネス=ファンづくりのビジネス
情報発信ビジネスとは、メディアで情報を発信して商売につなげることだと書きましたが、もっと本質的なところでいうと、ファンづくりのビジネスだと言えます。
ブログやYouTube、SNSで意見や価値観、ライフスタイルなどといった「自分に関する情報」を発信していくことで、自分へのファン(フォロワー)がつきます。
そのファンの人に「自分もこんな人になりたい」と憧れを持ってもらうことで、商品が売れるようになります。
例えば、
体型にコンプレックスを抱いている男性が、3カ月間頑張ってダイエットをし、理想の体型(細マッチョ)を手に入れたとしましょう。
3ヵ月間のトレーニングの様子や、徐々に体型が良くなっていく様子、そして理想の体型を手に入れてから変わったライフスタイル(モテるようになった、堂々と海に行けるようになった、ファッションのコーディネートの幅が広がった)などをブログや、YouTubeなどで発信しました。
すると、3ヵ月間の努力を見ていた人や、やせる前と後のライフスタイルの変わりようを見ていた人は、その人のファンになるわけですね。
特に同じように体型に悩みを抱える男性にとってはヒーローのような存在であり、憧れの対象となります。
憧れてくれた人(ファン・フォロワー)に向けて、ダイエット方法(書籍・WEB教材)やサプリメント、あるいはマンツーマンのコンサルティングなどの商品を販売することで、ビジネスに繋がるということです。
情報発信ビジネスの魅力(メリット)
個人が情報発信ビジネスを実践するメリットや、魅力はどんなところか。
- 利益率が高い
- 個人のブランド価値が上がる
- 「稼ぐ」ことのハードルが低い
- ビジネスの自由度が高い
- 社会貢献度が高い
- 人との出会いに恵まれる
大きな魅力でいうと、この6つが挙げられます。
利益率が高い
情報発信ビジネスの特筆すべき魅力は、なんといっても異常なほどの利益率の高さです。
情報発信自体は、パソコンかスマホがあって無料ブログで始めれば初期費用・ランニングコストともに0円で実践できますが、
最低限ちゃんとしたブログでやろうとしても
- レンタルサーバー代
- ドメイン代
- サイトのテンプレート代
くらいなので、
せいぜい初期費用3~4万円、2年目以降の年間ランニングコストは1.5万円くらいしかかかりません。
学生でも気軽に始められそうなくらい安価なコストなのに対し、得られる収益は青天井です。(大げさじゃなく)
始めて半年以内に会社員のお給料よりも収益が上回ったり、月に数百万円の収益を上げている人も少なくありません。
仮に1年間のトータルの収益が100万円だったとして、初期費用が4万円かかったとしても、
利益として96万円が残るので、利益率は96%ということになります。
情報発信ビジネスで利益率が95%以上なのはわりと普通ですが、
- 全産業の利益率の平均は3.5%
- 飲食業界の利益率の平均は8%
- アパレル業界の利益率の平均は1.6%
なので、利益率とコストがごっそり逆転してしまっている状態であり、いかに情報発信ビジネスの利益率が異常であるかがわかります。
また、僕の知り合いの経営者さんがある税理士さんに聞いた話ですが、「幸福度が高い経営者の特徴」として2つを挙げ、そのうちの一つが「利益率の高いビジネスをしていること」だったそうです。
いくら莫大な売上を上げていたとしても、コストも莫大で利益率が低いと、いつ赤字になってもおかしくないので心が休まりません。
幸福度の高いビジネスという観点で、情報発信は非常に優秀なビジネスだということになります。
個人のブランド価値が上がる
情報発信ビジネスを行うことで、自分ブランド価値を高めながら売上を伸ばしていくことができます。
例えば、YouTuber・実業家のヒカルさんは、莫大な収入を得ながら知名度も影響力も持ち合わせています。
YouTuberとして情報発信をしていく中で、知名度や影響力が上がり、ファンが増え、莫大な収入につながり、
さらなる知名度や影響力、ファンを獲得するというサイクルが起きています。
会社員として成果を出しても、それは『会社の業績』として扱われるので個人のブランド価値はなかなか高まりません。
また、誰でもできる仕事の時給は低く、誰でもできない(その人にしかできない)仕事の時給が高いのは世の中の真理なので、個人のブランド価値を高めるというのは、ビジネス社会で生存してく上でとても大事なことです。
情報発信ビジネスで、自分ならではの価値観・理念・ライフスタイルを発信し、そこに憧れてくれるファンを獲得すれば、そのファンにとっての唯一無二の存在になれるので、個人のブランド価値をどんどん上げていくことができます。
「稼ぐ」ことのハードルが低い
情報発信ビジネスの魅力・メリットとして、「稼ぐ」ことのハードルが低いということも外せません。
「ハードルが低い」を「楽して稼げる」「片手間で簡単に稼げる」といった風に誤解をしてほしくはありませんが、
ひと昔前までは、ビジネスを起こすとなると
- (有形の)商品を作って
- 店舗を借りて
- 従業員を雇って
というプロセスを経る必要がありました。
当然、初期費用もランニングコストも莫大な金額がかかりますし、やるからには一世一代の挑戦となるでしょう。
ところが情報発信ビジネスは、パソコン1台と数万円の初期費用で始められるという開業のハードルの低さに加え、
正しい方向性で一定量の努力をすれば、月収で数百万円(年収数千万円)も到達可能なので、
- 医者や弁護士などの高給取りの仕事に就くこと
- サラリーマンとして年収数千万円を目指すこと
- リアル起業して当てること
よりも、大きな収入を稼ぐハードルは断然低いです。
とはいえ情報発信ビジネスもビジネスなので、しっかりと学んでたくさんのトライ&エラーをする必要があることは忘れないでください。
ビジネスの自由度が高い
情報発信ビジネスは、ビジネスとしての“自由度”が高いことも、魅力としてよく語られることの一つです。
よく言われるのが、「PC1台で場所を選ばず、好きな時間に働ける」ということですが、まさにそうです。
会社員であれば週5日は出勤しなければならず、出社時間が決まっていて、そのサイクルで生活をしなければならないので、多くの人にとっては自由を制限されて苦痛に感じることでしょう。
情報発信ビジネスで生活している人はそういったものがなく、好きな時間に好きな場所で仕事ができます。
僕の場合は自宅やカフェ、あるいは最近新設された図書館でやることが多いですね。
社会への貢献度が高い
情報発信ビジネスのスキルを磨くことで社会への貢献度が増し、社会的価値が高い存在になることができます。
マーケティングスキルが身につく
情報発信そのものは、多くの企業がすでに取り入れています。
ほとんどの会社にホームページはあるし、ブログやSNSをやっている会社もあります。
ただ、それらの情報発信を商売に活かせていない会社は多く、
情報発信のノウハウを求めている会社が意外に多いのが現状です。
また、情報発信ビジネスではDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)という手法を活用したり、理想のライフスタイル提案型のビジネスをすることで競合(ライバル)を無効化できたりしますが、
そのあたりのマーケティングの知見も、企業が求めていることかもしれません。
そういった企業から情報発信やWEBマーケ全般のコンサルティングをお願いされれば、自分自身の仕事の幅が広がることになります。
コンサルに入った会社の売上が伸びれば、その会社からはめちゃくちゃ感謝されますし、価値ある商品・サービスを世の中に広めることに貢献したということで、めちゃくちゃ貢献感を得られます。
情報発信ビジネスで得られるスキルは、意外にも企業が持ち合わせていない、かつ欲しているスキルだったりするので、
情報発信スキルを高めることで社会への貢献度が増し、社会的な価値を高めることができます。
人の人生を直接的に変える
また情報発信ビジネスをしていると、人の人生を直接的に、かつ大きく変えることがあります。
例えば、副業で稼ぐためのノウハウをブログやYouTubeで発信し、それを見て実践した人が稼げるようになり、会社を辞めることができるようになったとか。
あるいはダイエット系のオンライン教材を販売して、それを買った人が痩せてモテるようになったとか。
そうでなくとも、あなたの発信を見て元気をもらい、明日を生きる活力になっている人もいるかもしれません。
ハンバーガーを売っても、洋服を売っても他人の人生を変えることは出来ませんが、
情報発信ビジネスは人の人生を激変させる可能性を大きく秘めています。
僕も副業で始めたブログは、とある起業家さんからコンサルティングを受けながら実践しましたが、
会社のお給料と同じくらいの収益を上げられるようになり、独立することができたのでめちゃくちゃ感謝しています。
人の人生を大きく変え、感謝されるという部分も情報発信ビジネスの大きな魅力です。
人との出会いに恵まれる
情報発信ビジネスを実践することで、人との出会いに恵まれやすくなります。
「人間関係でのストレスがなくなる」なんて言われたりもしますが、個人で売上を上げられるようになれば、会社で顔を合わせたくない人と無理に会う必要がなくなったりするので、
人付き合いを選べる点においては、まさにストレスがありません。
それだけではなく、情報発信をする利点として、同じ価値観を持ち合わせた者同士が繋がれるという点があります。
ひと昔前に「オフ会」という言葉がはやりましたが、同じ趣味を持った人たちでつながり、オンライン上にコミュニティができて、リアルの場で会って親睦を深めるということが行われていました。(今でも行われていますが)
情報発信ビジネスをしていると全く同じ現象ができるし、自分がオーナーとしてオンラインコミュニティ(サロン)を運営することも可能です。
価値観が合う仲間、かけがえのない仲間ができやすいのも情報発信ビジネスの大きなメリットといえます。
情報発信ビジネスの実践方法
ブログとメルマガが主な発信媒体
情報発信ビジネスにおける発信媒体はたくさんあり、理想を言えば使えるものは何でも使った方がいいです。
ブログ、メルマガ、YouTube、SNS、最近ではnoteや音声メディアなど。
SNSでは主にTwitterを使う割合が多いと思います。
ただ、意識としてはブログとメルマガを発信の中核にするとよいです。
コンテンツには『ストック型』と『フロー型』の2種類があります。
- 資産化しやすいストック型のコンテンツ
- 情報の鮮度が高いフロー型のコンテンツ
ブログやYouTubeは投稿すればするほど蓄積されていき、後から見返すことが容易であることや、メルマガもストックされたものを自動で配信することができるので、資産化することが可能です。
TwitterやInstagramなどのSNSや音声メディアなどは、投稿したものが流れていきがちで資産化しにくいですが、情報の鮮度は高く、簡潔にモノゴトを伝えることができます。
ただ、「売上を自動化する仕組み」を作るためには圧倒的にストック型のコンテンツが向いており、情報発信ビジネスで力を入れるべきはストック型のコンテンツです。
また、「ググる」という文化が強く根付いていて、当分その文化は消えないことから、ブログサイト(ホームページ)を発信のベースとするのが最も合理的です。
Twitter、YouTube、音声メディアなどはブログサイト(ホームページ)へ流入させるための、補助的な集客装置として運用していくとよいでしょう。
ブログサイトへ誘導し、メルマガでリードナーチャリング(DRMでいう“教育”)して、販売へとつなげる流れです。
メルマガは今でもよく使われる教育装置ですが、ここ最近ではLステップ(LINE@の機能をビジネス用に拡張した配信スタンド)を使うマーケターも多くいます。
DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)が主軸
情報発信ビジネスは、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)との相性が抜群に良いので、DRMに沿ってやっていくといいです。
DRMとは、【集客→教育→販売】の流れで見込み客を商品購入につなげるマーケティング手法です。
他のマーケティングと違うのは、集客と販売の間に『教育』という概念を挟んでいることですが、
これにより商品の必要性を訴求したり、信頼や共感を得ることができるので、集めた見込み客の購入率を高めることができます。
集客
メルマガあるいはLステップに登録してもらう(リスト化する)ことが、『集客』フェーズでのゴールです。
そのために、ブログやSNS、YouTubeなどのコンテンツを積極的に投稿して、検索経由で自分の存在を知ってもらいます。
自分の存在を知ってくれたらすぐにメルマガ登録してくれるとは限らず、
一度SNSアカウントをフォローしてくれたり、YouTubeのチャンネル登録をしてくれて、信頼を得てからメルマガ登録してくれるケースも多くあります。
教育
メルマガ(ステップメール)、あるいはLステップで見込み客の『教育』をします。
DRMにおける『教育』とは、集めた見込み客の購買意欲を高めるような働きかけをすることです。
具体的には
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これらが購買意欲を高めるための重要なポイントとなり、文章力が全てといっても過言じゃないくらいに文章力が重要となってきます。
『共感を得る』とは、あなたの信念・価値観・理想とする未来やライフスタイルなど、見込み客があなたに憧れる理由的なところです。
ストーリーテリングを用いた自己紹介は共感を得るために効果的です。
『信頼を得る』とは、あなたやあなたの販売する商品(の機能面)を信頼してもらうための根拠を打ち出すことです。
例えば、あなたの実績やクライアント(お客さん)の声を載せたり、無料お試しセット(無料教材など)をプレゼントするなどの施策があります。
『必要性を訴求する』とは、なぜこの商品を買うべきなのか。なぜこの商品が必要なのかを納得してもらうことです。
当然ながら「買う理由」を強く感じなければ購入にはつながりませんし、高額な商品であるほど必要性の訴求は大事です。
正直、『教育』というと若干違和感がありますが、
購買意欲を高めるようリストの『育成』をすると考えるとまだ腑に落ちやすいかもしれません。
実際、マーケティング用語で『リードナーチャリング』という言葉があり、DRMにおける教育とまったく同じ概念ですが、日本語で『見込み顧客の育成』という意味になります。
- リード(見込み顧客)
- ナーチャリング(育成)
だからDRMの【集客・教育・販売】を【集客・育成・販売】と置き換えてもいいかもしれません。
販売
『教育』がしっかりできていれば、『販売』フェーズで強引にセールスする必要はなくなります。
なぜなら、見込み客の方から「売ってください」という状態になっているはずだからです。
そうなっていないということは、『教育』のフェーズが弱い証拠だとも言えますが、
『販売』のフェーズでも購入率を高めるようなセールスライティングをします。
具体的にはメルマガ読者にセールスレターを送るのですが、
- 緊急性(緊急開催/〆切まで残り3日 など)
- 限定性(メルマガ読者限定/季節・期間限定など)
- 特別性(特典/競合にはない魅力 など)
- 信頼性(実績/既存顧客の声/同業者からの他薦コメント など)
これらを意識してセールスレターを書いていくとよいです。
また、一度売って終わりではありません。
リピーターになってもらったり、末永くお付き合いするクライアントになってもらうために、しっかり売った後の価値提供をしていきましょう。
アフターフォローや継続的なコミュニケーションもそうですが、
アップセルやクロスセルをしてLTV(ライフタイムバリュー/1人の顧客が生涯にわたってあなたに落とす金額)を高めていくことが大事です。
理想のライフスタイル(空間・体験・未来)が売り物になる
売るべきは商品やサービスではなく、空間や体験、その商品を買った先の未来やライフスタイルであることをまず理解していただきたいです。
戦後間もない頃は、あらゆるモノが不足していたので、作って売れば何でも売れました。
その時代も終わり、次に売れたのは「情報」です。
例えば、「女性が理想的なスタイルを手に入れるためのエクササイズ方法」だったり「初対面の異性と距離縮めるためのコミュニケーション方法」だったり「副業ブログで月収10万円達成するためのノウハウ」だったり…。
とにかく「モノ」から「情報」に価値が移り、インターネットの発達にともなってノウハウ系の情報商材をWEB上で販売することが流行りました。
しかし令和に突入した今、「痩せる方法」も「コミュニケーション方法」も「稼ぐ方法」もググれば無数に出てきて、情報が飽和している状態にあります。
つまり「情報」そのものに価値はなくなりつつあり、別のものに価値が移行しているということです。
それが理想のライフスタイルや未来、空間、体験です。
理想のライフスタイル提案型とは?
商品そのものを売るのではなく、その商品によって叶えられる未来や、その商品によって実現できるライフスタイルを売るということです。
例えば、日本人の多くの人が使っている『iPhone』というスマホがありますが、iPhoneが日本で爆発的に普及したのは2009年ごろです。
日本では昔から、『au』『softbank』『docomo』の3社が携帯電話業界を牛耳っていましたが、なぜAppleが後から入ってきてiPhoneを流通させることに成功したのでしょうか。
それは、AppleはiPhoneを売っているのではなく、ライフスタイルを売っているからです。
機能面ではAndroidの方が優れているとも言われますが、iPhoneの洗練された高級感のあるデザインは、知的でイケてる大人な印象を与えてくれます。
そして、iPhoneを持ち歩いている自分自身がそんな大人になれた感じがして、ライフスタイルそのものがちょっと変わるわけです。
さらに、Appleは『MacBook(パソコン)』や『iPad(タブレット)』『Apple Watch(腕時計)』『AirPods(イヤホン)』など様々なデジタル製品を販売していて、それらすべてが洗練された高級感のあるデザインをしています。
iPhoneだけじゃなくApple製品で統一している人は多く存在しますが、
まさにApple製品を身につけることで得られるライフスタイルを享受しているということですね。
このAppleの例をもとに、個人の情報発信ビジネスで『理想のライフスタイル提案型』を採用してみるとどうなるのかというと、
『ブログで月収10万円稼ぐためのノウハウ』を売るのではなくて、『会社を辞めて沖縄に移住し、PC1台で仕事しながらサーフィンやシュノーケリングを存分に楽しむライフスタイル』を売る、みたいな感じになります。
ちなみに、理想のライフスタイル提案型のビジネスをしている有名企業として
- ハーレーダビットソン
- スターバックスコーヒー
もよく例に挙げられるので、よかったら調べてみてください。
競合を無効化できる
なぜ商品そのものではなく、商品によって叶えられる“理想のライフスタイル”の方を売るべきかというと、
極端な話、競合他社を無効化できるからです。
先ほどのスマートフォンの例でいえば、
『au』『ソフトバンク』『ドコモ』の3社が熾烈な争いをしていたのにも関わらず、iPhoneが一人勝ち状態になった理由は、Appleがスマートフォンではなくライフスタイルを売っていたからです。
Appleの商品はスマホ(iPhone)でもパソコン(MacBook)でも腕時計(AppleWatch)でもなく、
『知的でイケてる洗練された大人になれる未来(ライフスタイル)』が商品であり、この商品に競合他社はいません。
iPhoneも、MacBookも、AppleWatchも、そのライフスタイルを叶えるための一つの手段に過ぎないので、決してそれ自体を売っているわけではないのです。
これを個人の情報発信ビジネスに置き換えると、
例えば『ダイエット系のノウハウ教材』を売るにしても、すでに同じような教材(しかもより安価で、より質の高い教材)はたくさん流通しているので、
教材を売ろうとしたら競合たちと正面から戦ってしまうことになります。
ここで大事なのは、その教材を買って実践した先に得られるライフスタイルを商品にすることです。
ビジネスの幅が広がる(売る商品が固定されない)
商品そのものではなく、“理想のライフスタイル”を売ることで得られるメリットとして、ビジネスの幅が広がるというのがあります。
Appleがはじめから『スマートフォンのメーカー』としてビジネスを展開していたら、売る商品はスマホと、スマホに関するものだけに限られてしまいます。
しかし、Appleは『洗練されたライフスタイル』の方を商品にしているため、それを叶える手段としてスマホだけじゃなく、パソコンや腕時計、イヤホンなども売ることができています。
個人の情報発信ビジネスに置き換えるならば、
例えば、『異性にモテまくるライフスタイル』を理想としてビジネスをするのであれば、
売る商品は「異性の好感を得られるコミュニケーションノウハウ」かもしれないし、「男性(女性)ウケするファッションアイテム」かもしれないし、「理想のスタイルを手に入れるためのトレーニングメソッド」かもしれないし、とにかく“理想のライフスタイル”が実現できる商品であれば、売り物は何でも良くなります。
これをはじめから「ダイエット系のノウハウを売ろう!」と考えてしまうと、ビジネスの幅が狭まってしまうということですね。
自分の商品がなくとも情報発信ビジネスは実践可能
ここまでお伝えしてきた情報発信ビジネスでは、自分の商品があることが前提でした。
ですが、たいていの人が「自分の商品」なんて持っていないと思いますし、ビジネスにおいて「自分の商品を作ること」は非常に難易度が高い(中上級者向けの)試みです。
しかし、情報発信ビジネス自体は、自分の商品がなくとも実践可能です。
自分の商品がまだない場合は、アフィリエイトするかJV(ジョイントベンチャー)するといった方法があります。
アフィリエイトする
アフィリエイトとは、簡単に言うと紹介料をいただくビジネスです。
他人の商品を代わりに販売し、その売上から少しマージンをもらいます。
アフィリエイトというと、ブログやYouTubeなどのコンテンツに掲載した広告から収益を得るモデルがイメージ先行しがちですが、
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こういった代理店営業も、アフィリエイトと同じビジネスモデルをしています。
まだ自分の商品がないよという人は、他人の商品を代わりに販売するところから始めるのが良いでしょう。
具体的には、ブログアフィリエイトや物販アフィリエイトといった手段があります。
ただ、アフィリエイトはどうしても広告主に依存するビジネスになるので、
- 広告主が掲載を取りやめた(倒産したなど)
- 報酬単価が下がった
- 実は広告が景表法に違反していた
など自分がコントロールできない部分でビジネスが揺らいでしまうことがあるため、
あくまでも“初めの一歩”としてアフィリエイトから始め、軌道に乗ったら自分の商品を作って販売し、盤石な収益源をつくるのが良いでしょう。
JV(ジョイントベンチャー)する
JV(ジョイントベンチャー)とは、簡単に言えば誰かと共同で事業を起こすことですが、
コンテンツホルダーとタッグを組み、自分は情報発信を担当するという方法もあります。
いい商品やサービスはあるが、情報発信スキルがないために売上が伸び悩んでいるという人はわりといます。
情報発信スキルやDRMなどのWEBマーケスキルは、企業からも重宝されたりするので、身に着けておくことでビジネスの幅が広がります。
まとめ
今回は、個人におけるDRMを軸とした理想のライフスタイル提案型の情報発信ビジネスについてお伝えしてきました。
ネットが普及する前は資本力がある大企業だけが、マスメディアを使って発信することが可能でしたが、
今ではブログやSNS、YouTubeなどを使って個人でも簡単に情報発信ができるようになりました。
個人における情報発信でビジネスを行うことが可能ですが、
- DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)という手法を軸に
- 商品ではなく“理想のライフスタイル”を提案する
というのがビジネスを成り立たせるポイントとなります。
自分の商品がなくとも、アフィリエイトやJV(ジョイントベンチャー)という形で情報発信ビジネスを実践することは可能です。
ただ、どうしても広告主やコンテンツホルダーに依存するかたちにはなってしまうので、
自分で商品・サービス・コンテンツなどを作って情報発信ビジネスができるようになることが理想ですね。
個人で手軽に始められるビジネスとしては、これ以上のものはないので、ぜひあなたも実践してみてください!