知人や友人とビジネスの話になったとき。
あるいは、何かビジネスを紹介された(おすすめされた)ときや、勧誘をされたときに、無条件で「なんか怪しい…」「ちょっと怖いな」と感じてしまうことはあると思います。
知らないことに対して「怖い」と感じたり、とりあえず「怪しい」と思ってみることは、
人間の防衛本能としては正常なことです。
しかし、
そこからの行動によっては人生を激変させるような出会いやチャンスを自ら捨ててしまうことになりかねません。
そこで今回は、
人生を劇的に好転させるようなチャンスを捨ててしまわないための大事なお話をしていきます。
インターネットビジネスは怪しい?
僕自身がインターネットビジネスをやっているので、今回はネットビジネスを例に話していきます。
ネットビジネスって、世間一般からすると「怪しい」と思われていることの1つなんですよね。
僕自身は特に「怪しい」とか「怖い」とか感じたことはないし、
人に積極的にネットビジネスの話をしたりはしないのですが、
試しにちょっとだけ話してみたりすると、まぁ芳しくない反応が返ってくるわけです。
相槌は打ってくれますし、多少の質問を返してくれたりするのですが、
心の底から興味を持ってくれたり、食いついてくることはなく、
内心「胡散臭いな」「この人怪しいかも」と思われていることを感じます。笑
GoogleやSNSなどで検索してみても、
ネットビジネスやネットビジネスをやっている人に対して「怪しい」「胡散臭い」「詐欺だ」みたいな否定する意見はたくさん出てきます。
だけど、
本当にインターネットビジネスは「怪しい」もので「やらない方がいい」ものなのでしょうか?
そもそも、ネットビジネスとは?
そもそも、インターネットビジネスとは何なのでしょうか。
抽象的でよくわからない概念のように思えますが、答えはシンプルで
『インターネット上(オンライン上)で行うビジネス』
です。
これ以上でもこれ以下でも、これ以外でもありません。
紀元前から行われているビジネス(商売)を、インターネットというフィールドで行っているだけのことであり、
そこに「怪しい」とか「詐欺だ」とか言うこと自体がそもそもナンセンスです。
とはいえ、
「怪しい」とか「怖い」というのは感情なので、感情を抱くこと自体は仕方のないことです。
犬に噛まれた経験があれば、どんな犬であろうと無条件で「怖い」と思ってしまうものですし、
僕はハチに刺されたことはありませんが、「痛い」「毒があって腫れる」「下手したら死ぬ可能性がある」と刷り込まれてきたので、ハチを見ただけで恐怖で冷静さを失ってしまいます。笑
ネットビジネスも同じで、
「人を騙してお金を取る悪い人がいる」と聞いただけで、ネットビジネスをやっている人全員がそう見えてしまう人は多いです。
でも冷静に考えれば、
ネットビジネスをやっている人全員が悪い人ではないし、リアルのビジネスでも詐欺をする人はいます。
つまり、
「怪しい」とか「怖い」というのは感情であって事実ではないということです。
感情と事実を分けるというのは、非常に重要なポイントですね!
人の性質①「知らないこと」に対して無条件に恐怖を感じる
そもそも人間は、「知らない」→「恐怖」に勝手に結びつく生き物です。
とにかく未知のモノや未知の世界に対し、無意識レベルで恐怖や拒絶感を感じます。
考えてみてください。
いきなり知らない街にワープしたら怖いですよね?
いくらお金があって現地の言語が話せたとしても、知らない場所という時点で怖いはずです。
実際、海外旅行に行くのが怖いという人は少なくありません。
新しい学校に入学した初日や、社会人になった初日など。
新しいコミュニティに飛び込む瞬間は、個人差があれど緊張すると思いますし、
環境になじんで上手くやっていけるかどうか不安になるはずです。
これも「恐怖」の一種ですよね。
何か新しいチャレンジをするときは、良い意味でドキドキすると思いますが、これだってある意味「恐怖」が作用している状態です。
「人見知り」とは知らない人への恐怖感が強い人のことを言いますが、これだって個人差があり“ゼロ”ではないはずです。
なぜ人は「知らないこと」に対して無条件に恐怖を感じるのか。
それは、人にはホメオスタシス(恒常性維持機能)という働きがあるからです。
ホメオスタシスとは、変化を拒んで一定の状態を保とうとする本能レベルの性質です。
考えてみれば当然かもしれません。
「知らないこと(未知の領域)」には自分の日常や生命を脅かす何かがあるかもしれませんし、
変わらなければとりあえずは平穏な今の日常を維持できるから。
人間はとにかく「変化」が嫌いで、「知らないこと」は怖いんです。
ちなみに、ダイエットした人がリバウンドしがちなのも、ホメオスタシスの働きが大きいです。
痩せた自分は「今までの自分」ではないため、その変化を恐れて無意識レベルで元の体重に戻ろうとしてしまいます。
ビジネスの話でもそうですが、
自分の知らないビジネスの話を聞くと、「それは怪しいよ」とついつい否定してしまったり、
オススメされたり紹介されると「いやでも…」と反論してどうにか遠ざけるようにしてしまいます。
友人が新しいことに挑戦すると、「それは怪しいから危険だよ」「リスクがあるからやめた方がいいよ」などと言って引き止める人もいますよね。
それは友人のためを思って言っているようで、
実は自分の周りの変化を恐れていたり、友人が「自分が知らないこと」で成功して幸せになろうものなら、今の自分が否定されてしまうようで、それに対して無意識レベルで恐怖を感じているんです。
ただ上述したように、
ネットビジネスをはじめ、よく知らないことに対して「怪しい」と感じるのは、
あくまでも「よく知らないこと」に対しての恐怖(感情)であり、ネットビジネス=怪しいもの(事実)ではないわけです。
人の性質② 得よりも損(リスク)を重要視する
人はプラス面(得)よりもマイナス面(損)の方を重視する生き物です。
新しいこと(未知の領域)にどれほどの魅力があろうとも、リスクがあると踏み出せなくなってしまいます。
よく挙げられる例として、このようなことがあります。
コインを投げて表が出たら10,000円がもらえて、裏が出たら0円というゲームがあったとします。
このルールだったらやりますよね。
少なくとも損(リスク)はありませんし、ゼロかプラスですからね。
しかし、
コインを投げて表が出たら10,000円がもらえて、裏が出たら5,000円を支払わなければいけない、というルールだったらどうでしょう。
きっとかなり躊躇されるはずです。
期待値的には得(プラス)なはずなのに、リスクがあるせいで多くの人が参加しなくなります。
ちなみにこれを『プロスペクト理論』といいますが、
ネットビジネスに置き換えると、
いくら魅力的なビジネスに思えても、「悪い人にお金を騙し取られるかもしれない」「成功しない(投資したお金と時間以上のリターンが返ってこない)かもしれない」などのリスクが強く意識づけられ、一歩踏み出すことが難しくなります。
ネットビジネスに対して「怪しい」「胡散臭い」「怖い」と感じるのは、そういった損(リスク)の面を強く見ているからというのは大いにあります。
人の性質を理解した上で、冷静に合理的な選択をしよう
上では、人間は
- 「知らないこと」に対して無条件に「恐怖」を感じる
- 得(メリット)よりも損(リスク)を重要視する
という話を、ホメオスタシスやプロスペクト理論を用いてお話しました。
恐怖を感じるのも、リスクを重視するのも悪いことではない
知らないことに対して「怖い」と感じるのも、得より損を重視するのも悪いことではありません。
それは自分を守るための大事な防衛本能であり、人間に備わった性質なので。
だけど大事なことは、感情に流されて判断しないということです。
「怪しい」「怖い」と思ったからと言って、それそのものが悪いこととは限りません。
感情は感情であって、事実ではありませんから。
たしかに、とりあえず否定して距離を置けば、被害に遭ったり失敗したりすることはありません。
だけども、いったん冷静になり合理的に考えて判断するようにしなければ、
自分の人生が劇的に好転するチャンスを逃すことになりかねません。
もちろん、
疑うことを知らず何でもすぐに信じてしまう・・・というのはそれはそれで問題だと思いますけどねw
しかし、個人的にはそっちの方がまだマシ(成功や幸せを掴める可能性が高い)とも思いますが。
失敗ってダメなこと?その失敗って本当に失敗?
得よりも損の方を重要視しがちという話をしましたが、失敗を恐れる人が多すぎるというのは本当に感じます。
ただ僕個人的には、「その失敗って本当に失敗?」や「そもそも失敗するってダメなことなの?」と思うことが多々あります。
ビジネスでよく「失敗」と言われる代表的なのは
- 借金して始めた事業が上手くいかなかった
- お金や時間を費やして挑戦したが、それ以上のリターンが得られなかった
- お金をだまし取られた
このあたりだと思います。
が、ビジネスで成功している人で過去に借金作って倒産したことがある人や、
お金をだまし取られた経験がある人なんて山ほどいますし、
むしろその経験が自分を圧倒的に押し上げ、成功につながっているわけです。
もちろん、相当辛いとは思いますよ。
初心者が再起不能になるほどの借金を抱えてビジネスを始めることも、勧めてはいません。
だけど「人生」という長いスパンで考えれば、多少の失敗は失敗のうちに入りませんし、
失敗は圧倒的に自分を成長させてくれます。
僕は会社員時代に副業でブログを始めたとき、コンサルタントに教わるために30万円という金額を自己投資しました。
結果的には騙されることはなく、30万円以上のリターンは余裕で超えていたわけですが、
もし仮に騙されたとしても「30万円くらいまた稼げばいいや」と思っていましたし、「情報感度が上がるから次は騙されないでしょ」と思っていたので、あまり恐れることなく自己投資しました。
要は「30万円をだまし取られる」という失敗を失敗としてカウントしてなかったということです。
かといって「失敗しろ」とか「リスクは一切無視しろ」といった極端なことを言いたいわけではなく、
今リスクと感じているそれは本当にリスクなのか。今恐れているその失敗は本当にダメなことなのかを、今一度考えなおしてみてほしいということです。
経験も知識もないのに、勝手に決めつけない
シンプルに「嫌い」なことが自分の中に増えるのって不幸だし、
「好き」とジャッジすれば、裏切られた時に大きく不幸を感じる。
推しに恋人がいると発覚した時に、大ダメージを受けるのと同じ。僕は野球やってたとき、好きな選手も球団もなかったので、余計なストレスがなかった。
— Shota Takahashi (@Shota__T1027) February 15, 2021
知識がないのに「こうである」とジャッジしたって、損しか生まれない。
オンラインサロンを「宗教」とか「詐欺」とか言ってる人がまさにそう。
間違った知識でジャッジを下したことで、その人がオンラインサロンの恩恵を受けることはなくなった。
損してますよねこれ。— Shota Takahashi (@Shota__T1027) February 15, 2021
以前、「知りもしないのに(間違った知識で)ジャッジを下すと、幸福度が下がるよ」という内容のツイートを3回に分けてしました。
- 「ネットビジネスとか怪しいからやめておいた方がいい」
- 「オンラインサロンなんて宗教(詐欺)じゃん」
- 「港区に住んでる人ってこうだよね」
僕の経験上このようなことを言ってる人って、インターネットビジネスをやったこともなければ、
オンラインサロンもやったことないし、港区に住んでいた経験なんてないわけです。
当然、インターネットビジネスやオンラインサロンに関する正しい知識もありません。
宗教やネットワークビジネス(マルチ商法)を否定する人もそうですよね。
そういう人に「ネットワークビジネス(マルチ商法)って何?説明してみてよ」というと大抵何も言えません。
ひどい場合は「ねずみ講」という回答が来ます(笑)が、ネットワークビジネスとねずみ講は全く違うわけです。
知識も経験もない状態での「○○ってこうだよね」はほとんど間違っていますし、
知らないことに対してジャッジをしたところで何もメリットはないどころか、
ディスってしまったことは人生の選択肢から排除されてしまうため、
どんどん人生を好転させる“手札”はなくなり、生きづらくなっていきます。
(ちなみに僕は宗教もネットワークビジネスもやっていませんよ!)
「噂」というのは言った人も情報源は「噂」であるため、その伝言ゲームで自分のところまで到達した「噂」が“正しい知識”である可能性なんてどう考えても低いですよね。
そんな「噂」をちょっと聞きかじった程度で「○○ってこうだよね」とジャッジすることに何の意味もメリットもありません。
話を戻しますと、
「ネットビジネスって怪しい(胡散臭い)」と思ったとしても、そもそもネットビジネスについての知識や経験がないので、
その状態で感じたことや下すジャッジは全くあてにならないということです。(もちろんネットビジネスに限らず!)